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中性脂肪の値が高いと診断されたら|脱メタボ体型を目指そう

血液検査の結果が出た時にまず主治医に言われた言葉
「中性脂肪の値が高いですね。このままだと高脂血症の可能性があります」

文字通り脂肪が高いのはイメージがわいたけど、
このまま放っておくと具体的にどんな病気になるのか最初は知りませんでした。

主治医の先生は年配だったので、高脂血症とおっしゃったけど
インターネットで調べていくと今は違う名称になったようです。

日本動脈硬化学会が平成19年(2007)に発表した指針によると、
HDL(善玉)コレステロール値が低い状態を
「高脂血症」とよぶのは適切でないということから、
名称も「脂質異常症」に変更されました。

では中性脂肪の値が高いとなぜ「脂質異常症」になる
可能性が高いと診断されるかというと、
血液中には3種類の血清脂質がバランスよく
連携して働いています。

3種類の血清脂質とは

・中性脂肪
・HDL(善玉)コレステロール
・LDL(悪玉)コレステロール を指します。

この3つの脂質代謝がうまく機能しなくなると
そのバランスが崩れ、「脂質異常症」が発症します。
中性脂肪の値と、LDL(悪玉)コレステロールが基準値よりも高い時
HDL(善玉)コレステロールが基準値よりも低い時に、「脂質異常症」と診断されます。

中性脂肪の値が高いと言われると、そのことだけに頭がいっぱいになりがちですが、
必ずHDL(善玉)コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールの値もチェックが必要です。
再検査を行う時は、必ずこの3種類の血清脂質の値を調べてもらって下さい。

「脂質異常症」で一番怖いのが自覚症状がないことです。
私も主治医に言われても実感がわきませんでした。

例えば体重の増加の場合なら
現実逃避で間違いなく太ったとわかっていても体重計にのらずに
何ヶ月も過ごすことはいくらでも可能です。
でも今まではいていたスカートのウエストがきつくなったなど
兆候を知る機会はいくらでもあります。

また血圧計だと病院の受付前や、スーパーのドラッグストア受付など
気軽に測る機会があります。だから普段の血圧値を知るチャンスが
中性脂肪値やコレステロール値よりも多いです。

中性脂肪の値が高い時、何か兆候があればよいけれど、
今の所血液検査をしないとわかりません。
そして「脂質異常症」を放っておくと動脈硬化を進行させます。

動脈硬化が進行すると血管の壁にアテロームといって
皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができます。
普通皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が残り、
袋の中にたまって出来た腫瘍の総称です。

このアテロームの皮膜が敗れるとそこに血小板が集まって血栓をつくります。
血液の塊だと思って下さい。この血栓が血管をふさいでしまい、病気の元になります。

○血管が詰まる
・脳の血管が詰まる→半身の麻痺やしびれが起きる→脳梗塞
・心臓の血管が詰まる→胸の激痛が長い間続く

○血管が狭まる
・心臓の血管が狭まる→胸に激痛が突然走るが、15分以内に収まる→狭心症

○血管が破れる
・脳の血管が破れる→手足のしびれや吐き気が起きる→脳出血

どうでしょう?動脈硬化と最初は聞いてもピンと来なかった私ですが、
大きな病気のひき金になるかと思うと中性脂肪の値を正常範囲内に
戻したいと心から思いました。

では具体的にどうすればよいのかというと
メタボリックシンドロームに注意することが大切です。

メタボリックシンドロームとは

1.お腹が出ていること
2.脂質異常、高血圧、高血糖のうちいずれか2つに当てはまること
この2点に該当するとメタボリックシンドロームの危険因子を持っている状態だと言えます。

●腹囲の測定方法の注意点

・立って軽く息を吐く
・メジャーはおへその高さでねじらないようにする
男性は85センチ以上、女性は90センチ以上腹囲があると
内蔵に中性脂肪が溜まっていると言われています。

●脂質異常、高血圧、高血糖の値の目安

・脂質異常 中性脂肪値 150ml/dl以上かつ、または
HDL(善玉)コレステロール 40ml/dl未満

・高血圧 収縮期血圧 130mmHg以上かつ、または
拡張期血圧  85mmHg以上

・高血糖 空腹時血糖値 110mg/dl

中性脂肪の値が高いと診断された時は、まず腹囲を測ってみましょう。
女性だとボトム洋服を選ぶ時は、号数、ウエスト、ヒップ位しか
数字が頭に入っていない人が多いです。

勇気を持ってメジャーを探して下さい。私の場合は
一年半かけて82センチから72センチになりました。
マイナス10センチ違うと体が軽くなったとわかります。

自分の食生活問題点、思い当たることはありますか?
・仕事が忙しくて食事を摂る時間が決まっていない
・本能の食欲のままドカ食いを続けている
・揚げ物が多い茶色がメインの食卓になっている など

一気に改善しようと思わなくて大丈夫です。
お酒の量を減らすなら大ジョッキから小ジョッキにする、
もう一杯飲みたいところを烏龍茶にする など

ご飯のおかわりをやめる。
腹八分目が理想的だけど、最後の一口をやめることから始める など

まずはメタボ体型から卒業しようとしたら、
食生活のちょっとしたことから変えていくことを、
出来ることから意識してみましょう。
毎日の積み重ねが中性脂肪の数値改善につながります。

まとめ

・中性脂肪値の値が高いと言われたら、動脈硬化につながりやすいことを自覚する

・メタボリックシンドロームに該当しないか、まずは自分の腹囲を測ってみる

・食生活は無理をせず、出来ることから自己コントロールする

・中性脂肪、HDL(善玉)コレステロール、LDL(悪玉)コレステロールの値はもちろん
普段の血圧、血糖値も調べておく

おすすめは同じクリニックで毎年検査を続けると便利です。
なぜなら健康診断表で前回、前々回と簡単に値を比較することができます。
個人情報をパソコン管理をしていないクリニックは少ないはずです。

初回診断でわからない時は念の為受付で
「健康診断の結果は前回と比べられるフォーマットになっていますか?」と
質問しておくと安心できます。

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