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岩盤浴で代謝アップ?家で湯船に使って血液循環をよくしよう

岩盤浴で汗をかいて気持ちよかったと
会社の同僚からつい先日話を聞きました。
彼女はスポーツクラブの施設内で利用しているとのこと。

家族のことを考えなければ
自分の家でお風呂を沸かしたり掃除をする必要がないので
極力外で汗を流すようにしているそうです。

このところ流行している「デトックス」。岩盤浴と
家で湯船につかるお風呂と何が違うんんだろう?と不思議に感じました。
このページでは岩盤浴で代謝を上げる方法について紹介します。

そもそも岩盤浴はどんな健康法かというと
天然の岩石や、岩石を固めて作った板を加熱し、
その上に仰向けに寝て体を温めます。

その時かく汗の質が大切だと聞いたことがありますが
実はあまり関係がないそうです。
なぜならば…

汗も涙も大元は血液です。そしてその成分のほとんどが水です。
そこにナトリウムをはじめミネラル、ブドウ糖、
アンモニア、尿素などが溶けています。

毒素を出すデトックスの証拠として、
初めはさらさらだった汗が、そのうちにベタベタした汗に変わることを
毒素が出た証拠だという意見があります。

汗がベタベタするのは「毒が混じっているから」だというのですが、
この意見は少し違うようです。なぜなら
汗はかき続けるうちに成分が変わります。

といっても毒が出てくるわけではなく、
塩分の濃度が上がるからです。出始めの汗は水っぽく、
うっすら汗ばむくらいならベタつくことはありません。

塩に含まれるナトリウムは体内調整維持をするうえで
必要不可欠なものなので、体から簡単には
失われないように調節しています。

しかし汗をかくような状況が長時間続くと、
だんだん水分と一緒に塩分も出るようになり、
汗の味が塩辛くなります。

つまり塩分がベタベタした正体です。
残念ながら体の有害物質が排出されたわけではありません。
しかも健康であればあるほど汗から有害物質が検出されることはないそうです。

そして岩盤浴を何度も通えば代謝が良くなるかの件ですが
残念ながら直接は関係ないようです。
なぜかというと…

汗をかくことと新陳代謝は同じではないからです。
基礎代謝は脂肪や筋肉の量、そして体内ホルモンの働きで決定です
岩盤浴で汗をかけば、体から水が出た分一時的に体重は減ります。

しかしこれは基礎代謝が上がったわけではありません。
ましてや脂肪がつきにくい体質になったりすることもありえません。
もしそうなら通うのが大変でも行く価値も意味もありません。。

本来岩盤浴の健康効果は、体をじっくり温めることで
血のめぐりがよくなることです。
体全体に新鮮な酸素と栄養が行き渡って疲労回復に役立ちます。

免疫機能が高まる可能性ありますが、
効果があるのは体が温まっている間だけです。
体が冷えてしまえばそれでおしまいです。

そう考えると家での入浴タイムを充実させるほうが
現実的には理にかなっています。
そして入浴は岩盤浴ではできない3つの効果があります。

1.まずは皮膚の汚れを取る効果があります。
ゴシゴシこすらなくても湯船に浸かれば
皮膚の汚れの大半がきれいになります。

2.次は体にかかる水の対圧があります。
湯船に深く体を沈めると全体に大きな水圧がかかります。
これがマッサージとなり手足の血液をスムーズに流します。

3.入浴は浮力が働きます。
水中では重さが約10分の1になります。
体を支える骨や筋肉を休ませ、心身ともにリラックスできます。

ただしこれはシャワーにはほとんど期待できません。
せっかく自宅にお風呂があるのに、週に1回岩盤浴に行って、
普段はシャワーで済ますというのは大変もったえないです。

時間がない、湯船にずっとつかっていると心拍数が上がる、
真夏だと暑くてつらいなど、入浴が面倒な気持ち
わかりますが入浴のメリットを知っておいてください。

湯船につかるだけでリラックス効果が期待できることはもちろん、
血管が広がって血液の循環がよくなり代謝も上がります。
残念ながらコレステロールや中性脂肪そのものが下がるわけではありません。

しかし代謝が上がるということはそれだけ汗をかきやすくなり、
肥満予防や解消にも一役かってくれます。
気が大きくなってお風呂上がりのビールの飲み過ぎだけは要注意です。

また湯船に浸かることによって副交感神経が優位になり
気持ちがゆったりと落ち着いてきます。
当然ストレスも和らぎ熟睡しやすくなります。

湯船に入っている時は軽く体を動かすことも良いでしょう。
手で床を押して上半身を安定させたり、
足を上下にバタバタ動かすだけでも立派なトレーニングになります。

(まとめ)
岩盤浴に代謝を上げることを期待するよりも
自宅でのお風呂タイムを充実させたほうが
気持ちがリラックスできて疲れが取れます。

ただし入浴のお湯の温度は高すぎないように注意しましょう。
40度ぐらいの温めのお湯が理想的です。
温度が高いと体の負担がかかってしまうからです。

もしそれでは寒く感じる時は肩にタオルを掛けて調節しましょう。
湯船に使っている時間は15分以内で十分です。
お風呂上がりには水分補給を忘れないようにしましょう。

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