機能性表示食品、サプリメント、健康食品、特定保健用食品など
健康ブームになってから「コレを食べると体にいいですよ」と紹介されるものの
一体何が違うのか混乱していませんか?
まずは人間が口にするものを大きく分類しわかりやす整理します。
このページでは健康に良いと言われている食品についての呼び名の
位置づけ、意味合いを紹介します。
機能性表示食品とサプリメントの違い
中性脂肪を減らすためには食生活の見直しは必須科目。
しかし栄養バランスを整えるには食品だけでは難しく、
サプリメントを利用する人が増えています。
しかし自分にあったものを探していくと
機能性表示食品、特定保健用食品、健康食品など
色々出てきて何が違うのか難しいと思ったことはありませんか?
まずは人間が口にするもの、
健康食品という概念よりももっと大きい枠で考えると
頭の整理がついてわかりやすくなります。
人間が口にするものは、大きく分類すると
3種類に分けることできます。
1.医薬品
病気やケガを予防したり治療するために使用します。
効能効果が明確な成分を表記しています。
2.一般食品
生命を維持するために必要な栄養を取り込むための食べ物です。
栄養を取ることが目的なので、「予防する」とか「治す」といった
効能効果を謳うことは法律で禁止されています。
よく民間療法として紹介される「健康食品」は、
有効性が明確でないし、個人差があるため
一般食品に分類されます。
3.保健機能食品
1と2の間に位置する食べ物に該当します。
この保健機能食品というグループの中に、「特定保健用食品」
「栄養機能食品」「機能性表示食品」の3つが含まれます。
1番わかりにくいのが3つ目の保険機能食品です。
どれも同じように感じ違いがわからなかったので
調べてみると細かな差がわかってきました。
●「特定保健用食品」
通称は略してトクホと呼ばれています。
トクホは食品といわれていますが
体に対して一定の改善効果が認められた成分を含んだ商品です。
よくパッケージに書かれていませんか?
脂肪や糖の排出を促す、血圧を安定化させる、虫歯の予防によい等
このような効果を商品PRに使用されていることが法律で認められています。
つまりトクホには科学的根拠と消費者庁のお墨付きという二つの意味合いがあります。
トクホの見分け方には(人がバンザイしたようなデザインのマーク)
トクホマークが商品に表示されていれば該当します。
そして平成17年にもう一つのトクホ、条件付き特定保健用食品が登場しました。
こちらは特定保健用食品の審査で要求される科学的根拠の水準に満たないが
一定の有効性が認められた食品を指します。
例えばパッケージに記載される保健効果一つをとっても
「根拠は必ずしも確立されていませんが、●●を含有し◎◎に適している可能性があります」と大まかな内容になります。
●「栄養機能食品」
国は栄養素ごとに、成分の規格基準を決めています。
この基準に当てはまる食品に栄養成分の機能表記をしているのが栄養機能食品です。
ちまたで言われているサプリメントや栄養ドリンクは、このジャンルに該当します。
具体的な栄養成分名は以下のもの等が定められています。
ミネラル類:鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅
ビタミン類:ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、
ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン
特に決まったマークはありません。しかし栄養機能表示については一定の取り決めがあります。例えば、規格基準をクリアした葉酸を含んだ食品のケースでは「葉酸は、赤血球の生成を補助する栄養素です」といった機能表示が認可されています。
●「機能性表示食品」
このカテゴリーは最近できた健康食品の分野です。
科学的に信頼性のあるデータと一緒に届けるだけで、
トクホのような機能性をコマーシャルして販売することが可能です。
よってトクホよりもコストは安く済みます。
ただし国はこの届出に関与しないのでこの食品効果や安全性については
届け出を提出した企業が責任を持つことになります。
機能性表示食品、サプリメントとちらとも食品であって医薬品ではありません。
現在の健康を維持したり体調を整えるのに摂りたい食べ物です。
食べ物もあまり過度な期待をするのは考えものです。
確かに食べ物そのものの栄養価も
土壌が昔より痩せていて野菜一つをとっても
ビタミン・ミネラルが減っている商品がスーパーに並んでいます。
でも食生活の見直しが中性脂肪値を正常化するには
かかせない項目であることには変わりません。
機能性表示食品やサプリメントは補助的に利用するのが一番です。
(まとめ)
ここ数年健康ブームは続き次々と新商品の登場に伴い
選ぶ側の消費者も賢くならないと
情報の波に飲まれてしまうことも珍しくありません。
今自分が必要としているものは何なのかを良く検討し
必要となった時には専門家のアドバイスも聞きながら
賢く必要なものを取り入れる工夫が大切です。