中性脂肪の値を基準範囲内にしようとした時、
糖質を取りすぎないようにするのと同時に
タンパク質を不足させない食事が大切になってきます。
その中でも植物性タンパク質の優等生が大豆。
納豆、お味噌、そして豆腐。
高野豆腐は普段良く食べている豆腐よりも
食卓に上がる回数がどうしても少なくなりがちです。
このページでは普通の豆腐と高野豆腐の違い
そしてこの高野豆腐でダイエット効果が
期待できるかについて紹介します。
まず高野豆腐って聞いてどんなイメージがありますか?
煮物の中に入っていたり、すき焼きの具材のひとつ?
外食はもちろん、家でも1週間に一度食べればいいぐらいの頻度で
普通のお豆腐より食べる回数が少ない人がほとんどだと思います。
理由の一つは水で戻して柔らかくする必要があること、
和食限定のイメージがあって
高野豆腐そのものをすぐに口に出来ないことも原因の一つでしょう。
それと比べて豆腐はスーパーやコンビニで気軽に買え、
量も80グラムぐらいの大きさからあるので
一人で小腹が空いたときにもずくを欠けて
食べるのがマイブームになっています。
しかし高野豆腐の良いところを知ると
もっと食卓に登場させたくなったことがあります。
その一つが 「レジスタントプロテイン」と呼ばれる
難消化性タンパク質が含まれているからです。
この「レジスタントプロテイン」は胃や腸で消化吸収されにくく、
食物繊維のように脂肪を吸着して排出する働きがあるからです。
つまり、糖の吸収が緩やかにして
血糖値の上昇やコレステロールを抑制する働きにつながります。
ただ注意点がひとつ。
豆腐 100gと高野豆腐1枚17g(水煮100g)を比べると
カロリーは115kcalと少し高めです
絹ごし豆腐は56kcalなので2倍ぐらい違います。
しかし高野豆腐は歯ごたえがあり、よく噛まないと食べにくい食材です。
お豆腐にのようにするっと噛まなくても
食べられる食材よりは食べすぎになりにくいところが長所です。
高野豆腐がダイエットに適した食材だというところまで
理解していただいたと思いますが、
普通のお豆腐より食べにくいからなあと躊躇していませんか?
煮物の高野豆腐、味つけは嫌いじゃないけれど
あのボゾボソとした食感が苦手。
もっとふわふわとお豆腐に近い触感だと食べやすいのにと。
実は高野豆腐の戻し方を工夫すればふわふわ食感になります。
煮物の時は煮崩れを防ぐために水はぬるま湯(50℃ぐらい)で
戻すのが一般的ですが、ここでは違う方法を紹介します。
ポイントは熱湯を使うことです。
高野豆腐の特徴のひとつ、スポンジ構造がつぶれるため
ふわふわ食感を楽しめます。
戻す方法はふたつあります。
●電子レンジを使う方法
耐熱皿に水をたっぷり入れる。
高野豆腐にまんべんなく浸した後、
ラップをかけずに600Wで1分30秒加熱する。
●熱湯で戻す方法
ボウルに高野豆腐を入れる。
たっぷりの熱湯をかけ大きさが3倍ぐらいになるまで
そのまま放置しておく。
戻した後そのまま放置でも大丈夫ですが
すぐ使いたい時は水にとって冷まし、
両手で挟んで水を切ります。
高野豆腐の中に入っている水分は
電子レンジ使用時も熱湯をかけても両者ともかなり熱いです。
やけどをしないよう注意が必要です。
ではふわふわ食感の戻し方がわかったところで
糖質オフにつながるレシピを紹介します。
一番簡単なのが高野豆腐のピザトーストです。
材料(一人分)
・高野豆腐 1枚
・ピザチーズ 30g
・プチトマト 3個
・玉ねぎ 1/5個(30g)
・オリーブオイル、コショウ 適量
お好みで黒オリーブ、バジルを使うと香りも楽しめます。
作り方
1.戻した高野豆腐を半分の厚さに切り、
ふきんやペーバータオルに挟んで水分を絞る。
オリーブオイルを塗ったアルミオイルにのせる。
2.1にピザチーズ、半分に切ったプチトマト、
薄切りにした玉ねぎを散らし、アルミオイルごと
オーブントースターに入れて10分ぐらい焼く。
3,コショウとオリーブオイルをかけまわして出来上がり。
大豆が原料の高野豆腐は
糖質量は7.0gです。
パン八枚切りの場合は26.7gあるので1/3以下です。
ただしカロリーは313Kcalあります。
食パンと違ってタンパク質18.7gが取れるのは
良い点ですが食べすぎには注意が必要です。
朝食にタンパク質を摂るのって意外と難しいです。
卵、豆腐、納豆、ハム、ソーセージなど
手軽に食べている食材は自ずと決まりがちです。
クルトン代わり、じゃがいも代わりなど高野豆腐を使えば
パンサラダ、オムレツにも使えて
効率よくタンパク質を食べることが可能になります。
夜の食事には食べすぎ防止にも一役買います。
100gあたり300円前後で購入でき日持ちもする高野豆腐。
中性脂肪を減らす味方に是非利用していきましょう。
(まとめ)
パンやピザ生地代わりとして使うと
糖質オフ、そして脂肪吸収を抑えられる高野豆腐。
しかも味付けが和風はもちろん洋風にも使えます。
普通のお豆腐からでも大豆イソフラボンが摂取できますが、
高野豆腐はスポンジ状になっているので旨味がしみ込みやすいです。
また乾物なのですぐ食べきれなくても大丈夫です。
現代の食生活は食物繊維が不足しがちですが
高野豆腐は豊富なのでお通じが良くなる効果も期待できます。
煮物だけではない食べ方で飽きずに色々と食べてみましょう。