糖質オフのアルコールは、ここ数年で
数多く出回るようになってきました。
それだけ健康志向が高まり、自分の健康が気になる人が増えた要望に
企業が答えている事例だといえます。
このページでは糖質オフのアルコール選びについてお話させて頂きます。
中性脂肪値を正常値にもどすためには
お酒を飲みすぎると肝臓の脂肪を増やし、
肥満体、脂肪肝にするケースがあることを知り、
適量を心がけることがまず重要です。
しかし、夕食の晩酌が楽しみで
一日仕事を頑張っている人も大勢いらっしゃいます。
そして健康のために飲むなと言われて実行できる人はごくわずか。
簡単に禁酒ができるぐらいなら誰も苦労しません。
そこでここ数年で糖質オフのアルコールが
スーパーやコンビニなどで多数出回っており、
どの商品が自分の嗜好にあっているのか
全部試せないほど豊富になってきました。
まずはお酒そのものの成分を比較し、
糖質が少ないものを選んで飲めば、糖分摂りすぎになりません。
100グラムあたりの食品名、糖質(g)タンパク質(g)食物繊維(g)
エネルギー(Kcal)の順番です。
純米酒 3.6 0.4 0 103
ビール 3.1 0.3 0 40
発泡酒 3.6 0.1 0 45
白ワイン 2.0 0.1 0 73
赤ワイン 1.5 0.2 0 73
焼酎(乙) 0 0 0 146
ウィスキー 0 0 0 237
ウオッカ 0 0 0 240
梅酒 20.7 0.1 0 156
このようにお酒の種類を比較すると
蒸留酒の焼酎、ウィスキー、ウオッカは糖質ゼロ、
そして梅酒がお酒の中では糖質が高いことがわかります。
意外に思ったのはビールや発泡酒の糖質量は他の食品に比べると、
元々かなり少ない数値ということ。
酒類の糖質カットは宣伝で聞くほど実は余り意味が無いと感じました。
それよりも気にかけて欲しいのがビールの缶に書かれている原材料です。
特に人工甘味料が入っているものは、
習慣性がが強いので避けたほうが無難です。
●サッカリン
100年以上前から使われている人工甘味料です。
動物を使った研究でガンの要因になりえると
発表されたことがありますが、
ヒトではその傾向は認めらていないため、「安全」と考えられています。
日本ではあまり使われていませんが、
アメリカでは未だ多数使用されています。
サッカリンは砂糖の200~700倍の甘みがあります。
●アスパルテーム
サッカリン同様多数の食べ物、飲み物、薬品に至るまで
日常的に使われています。
アスパルテームはカラダに入るとすぐにアスパラギン酸、
フェニルアラニン、メタノールの3つの化合物に分解・吸収されます。
アスパルテームは砂糖の160~220倍の甘みがあります。
●スクラロース
砂糖から作られた人工甘味料ですが
砂糖の一部が塩素に置き換わることで砂糖の600倍もの甘さになります。
もともと殺虫剤の原料として開発されたものですが、
のちに砂糖の代わりに人間の食べ物にも使用されることになりました。
●アセスルファムカリウム
酢酸を原料として作られています。
他の合成甘味料のヘルプ役として使用されることが多く、
サッカリンやアスパルテーム等とよく一緒に使用されています。
アセスルファムカリウムは砂糖の200倍ほどの甘みを持っていますが
あとに味をひかないので、比較的あっさりした印象を受ける甘味料です。
●ネオテーム
アメリカの企業で研究開発され、最近使用されるようになった
アミノ酸由来の高甘味度甘味料です。
ネオテームのネオは新しいという意味で、アスパルテームの改良品ということになります。
ネオテームの甘味度は、砂糖の約1万倍
同じ人工甘味料のアスパルテームの約50倍とも言われています。
人工甘味料はの習慣性はコカイン以上の依存性が
あるとも言われています。
また味覚を鈍化させたり、ホルモンに影響を及ぼし、
体内に脂肪を蓄える作用を持っています。
中性脂肪値を正常に戻すために気をつけて選んだアルコール飲料。
糖質オフ、カロリーゼロならダイエットにつながりそうと
思いがちですが、体重が増える・糖尿病になる可能性がある、
脳機能が阻害される可能性がある、免疫力が落ちる、
栄養の吸収が落ちるなど予想に反する研究結果が報告されています。
健康に良かれと思っていることが、実は違うことがあります。
お酒そのもののカロリーに注意すると同時に
一番気をつけて欲しいのがおつまみのカロリーです。
アルコールを飲むと食欲が増し、気が緩んでしまいます。
特に居酒屋さんなど外食すると魅力的なメニューが多く
美味しそうなものに限って高カロリーなおつまみに
手が出やすくなります。
そんな時は、ヌルヌル、ネバネバ系のおくら、わかめ、山芋などを使った
低カロリーおつまみをチョイスしましょう。
定番の枝豆や野菜スティックもおすすめです。
(まとめ)
糖質オフのアルコール商品が多く出回っていますが
ビールや発泡酒の糖質量は他の食品に比べると、
元々かなり少ない数値です。
糖質をカットすることにより多く使われている人工甘味料のデメリットを
きちんと理解しておく方が大切です。
お酒を飲む時に注意して欲しいのがおつまみの種類です。
アルコールと同時に過剰に脂肪や糖質を取ると
アルコールが先にエネルギーに変わり、
食べたものがエネルギー消費されずに脂肪として
蓄積されやすくなります。
高カロリーなおつまみを選ぶと中性脂肪値は正常値に
なかなか近づかないので低カロリーなメニューを選びましょう。